「人間失格」を読んで
「恥の多い生涯を送って来ました。自分には、人間の生活というものが、見当がつかないのです」
人間失格といいながら、誰よりも人間らしいのではないかと感じた。
器用すぎるが故の不器用、とでも言うべきか。
恥をかくことができるのは、恥をかくだけの”行動をした”ということであるならば
恥の数が多ければ多いほど、人間としての深みが出るのかもしれない。
周囲からあきれられる主人公だが、
今の自分よりも生きることと向き合っている気がした。
人間失格という主人公より駄目な自分はもはや人間のスタートにも立っていないということなのか。
悲しいような、気が楽になるような。
とりあえず言えることは、お酒を飲むとろくな文章が書けない。
(お酒を飲まなくとも、ろくでもない文章ばかりではあるが…)
以上。